MADO
大好きな丹後のテキスタイルをたくさんの人とつなぐ場所を作りたいと思い、
2023年4月にオープンしたPARANOMADの自社工場です。
丹後は日本の絹織物の7割を支える一大産地。
積み重ねた高度な技術と豊かな感性を持つ職人が生みだすテキスタイルは、世界のメゾンから注目を集めています。
現在は約700件の工場がありますが20年後には100件以下になると予想されています。
私たちは、どのようなかたちで次世代に伝統産業のバトンを渡せるか。
これまで織物に関わりがなかった人とのつながりが小さな一手になると考え
「 MADO テキスタイルでつながりを生むファクトリー」を立ち上げました。
制作拠点に丹後の窓口となる役割をプラスした見学、体験、交流ができる場所です。
設備
MADOには3台の生産設備があります。
① レピア織機
オサ通し幅127 cm
1200口ジャカード 1釜吊り
糸数4800本 4本はつり
24枚棒刀
特徴:
力織機の生産性に手仕事を加えたテキスタイル。
ひと手間をかけて、量産になはいユニークな表情をもたせています。
② ジャカード付き手機
オサ通し幅44cm
600口ジャカード 1釜吊り
糸数2400本 4本はつり
24枚棒刀、12枚フセ
特徴:
西陣織の仕様をベースに、現代的なカラーと図案で制作。
ビジュー、バッグなどのアクセント使いに10cm単位でオーダー可能です。
③ 無地用手機
オサ通し幅100cm
60口ジャカード
糸数○○本
特徴:
上質な糸を無地織に仕上げます。
シンプルな織から奥深さを伝えるテキスタイルです。
new WeAVE new TANGO
PARANOMADは丹後のライフスタイルを発信するnew WeAVE new TANGO に参加しています。
織物、クラフト、飲食、アクティビティとたくさんの魅力的なブランドが集まり、都市部でのPOP UPやローカルマーケットを行っています。
ぜひウェブサイトをご覧ください。
見学・織物体験
MADOではオープンファクトリーを行っています。(無料)
毎日ふれているテキスタイルがどうやって生み出されるのか、ぜひ見に来て下さい。
*高速で動く機械があります。小さなお子さまをお連れの場合は、手をつなぐなど安全にご留意ください。
手織り体験を2024年4月からスタート予定。
布を織る。職人しかできない特別な技と思われがちですが、ひと昔前までは各家で織物を作っていました。
紀元前から続くシンプルなものづくりを、ぜひ味わってください。(有料)
産地案内、他社見学のコーディネートも行っています。
幅広いネットワークを活かし、様々な事業者さんへご案内いたします。(有料)
問い合わせ・申し込みはコンタクトページから。
インターンシップ
~国内最大の織物産地 京都・丹後のテキスタイルファクトリー『MADO』で体験する!
クリエイティブな伝統産業と地域ビジネス~
MADOインターンシップは、地方でのものづくりやライフスタイルを考えたい人に向けたプログラムです。
PARANOMADが手がける進行中のプロジェクト
– テキスタイル開発、オーダー受注品制作、ライター取材、デザイン・ディレクション業務など – に共に取り組みます。
就職・移住を前提としたプログラムではなく、参加をきっかけに未来に続くコミュニティを作りたいと思っています。
年齢、性別、国籍制限はありません。国内外からのご応募をお待ちしています!
詳細は下記ボタンからご覧ください。
参加者の声
今回のインターンでは、服を作る側の人としての目線で様々な工場を回らせてもらいました。
自分で布を作った経験は一切なく、それぞれの種類の生地の特徴や生地の織り方の大雑把な流れなどしか知らない状態だったので、見学させていただいた工場全てが勉強になりました。
実際に自分が選んだ組織でサンプル生地を織ったことも大きな経験になりました。
生地を作る時にどのようなことを考えて織っているのか、表面的ではあるが、少し感じることができました。
学校で行った見学では見れなかったようなものやお話を聞けてとても勉強になりました。
普段学校で、素材は絶対にしっかり勉強しておいた方がいいと多くの人が言っており、その理由が服作りで生地の扱い方が大事だからだと思っていました。
しかし今回、それだけでなく、普段私たちが使っている生地が、一体誰が、どのように、どんな想いを込めて作っているのかまで考えて作ることの大切さを学びました。
どんなかっこいい服を作るか、素晴らしい縫製で作るか、完璧なパターンで作るかだけでなく、その奥にある生地を大事にする気持ちを大事にしていきたいと思います。
そして、他学校の生徒や農家の皆さん、丹後で出会った人たち全員が、普段東京にいるだけでは出会えない人たちばかりで良い刺激や視点をもらえました。ありがとうございました。
- インターンシップをする前は楽しみでもあり、不安でもあった。
しかし、丹後で出会った人々はみんな優しくて明るい人だったので、良いエネルギーがたくさんもらえた。
また、織物の産地には若者はあまりいないという偏見があったが、思ったより織物に従事したり興味があったりする若い人が多かった。 - インターン前では天橋立があり、景色が綺麗で丹後縮緬の産地であることがメインのイメージでした。
実際滞在してみると想像の何倍も食べ物美味しく、織物が地域に生活に根付いていて、全国の人が想像する理想の「おじいちゃんおばあちゃんの家」のような良い場所だった。
そして、もっとそれぞれが独立して生活していると思っていたが、機織りだけでなく農業や観光など、別々の分野の大勢の人たちが丹後を守り、良さを伝えるために一丸となっている姿が印象的でした。 -
丹後に限らず、伝統産業地はコミュニティが狭いのに加えて外部との接触をあまり行わない閉鎖的なコミュニティがあると考えていた。
しかし、実際に丹後に訪れてみると原田さんをはじめとした多くの企業の方や個人事業主の方が、丹後の地域振興などを積極的に発信しており、丹後内だけでなく、国内のその他の地域や海外へ向けての施策を行っていることが明らかとなった。
また、その最たる例がクラウドファンディングやNFTといったことであることも明らかとなった。
中には僕が丹後を訪れる前に考えていたようなものに当てはまる方もいると考えられる。
様々な所を訪れたが、そのいたるところで原田さんのお知り合いの方などに遇っていたという点では、コミュニティの狭さを感じた。
また、個人間の関係地の深さも深いもであると実感した。
都会の様に周りに様々なものがそろっていて、自立できる環境では見られないコミュニティの形であると感じた。
・海岸で夕焼けを見た。
・丹後や関西の多くの人々に会い、様々な交流ができた。
・花火を見たり、祭りに行ったり、日本の文化に接することができた。
・お爺さんが作ってくれた美味しいご飯を食べた。
・天橋立ビーチサイドに参加した。
・amameさんが取り組まれている伝統産業の継続に関する事例について簡易的なインタビューを行った。
・NFTやファンマーケティングに関する文献の講読やインターネット記事の閲覧。
・プロジェクト内で関わってくださった方のホームページやSNSアカウントにて活動内容の確認。
- 大学で自分の作品を制作するのが楽しいが、大学の授業だけではインプットが少し足りないと思った。
インターンシップに参加して様々な織物を見ることができ、織物をみる視野が前よりは広くなったのではないかと思った。
今回学んだ様々な生地の技法を活かしてもっと範囲広い作品を制作していきたい。 -
今回、様々な見学やお話を聞けて良い経験を積ませてもらいました。
丹後はとても良いところだということが実感できました。
私は服を作りデザインすることを学んでいるので、何か見える形でこの経験を表したいと思っています。
まず動き出したのは、今回見学させてもらえた丸仙さんの残糸を使いコンテストに応募しています。
たとえ受からなくても、何かの形で今回の丹後の経験を活かして、丹後の良さを伝える1人として発表したいと思っています。 -
伝統産業についてはコミュニティの重要性や継続的な発信という物を改めて学んだため、今回ミーティングなどに参加させていただいたNFTをはじめ、クラウドファンディング等を用いた地域振興につながる取り組みが出来ればよいと考えている。
また、伝統産業とコミュニティの関係性を改めて整理し、この関係のどの要素が伝統産業の継続へ繋がるのか考えていくと共に、伝統というものの概念を自分なりの定義していきたい。
企画やマーケティングの部分についてもamameさんへのインタビューを通して得た「誰に喜んでもらいたいか」という考え方を基に考えていきたい。
これらに関しては、実際にそういった職に就くか否かや実現が可能かは不確定だが自分の中で取り組んでみようと思う。
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このインターンは丹後の多く人たちと関わることができました。
今、自分の勉強している分野だけでなく、年齢、立場も違う、他の分野で頑張っている人たちと出会うことができます。
丹後の素晴らしい食べ物と様々な人たちと交流して自分の成長に繋げることができます。
ぜひこのインターンに参加して色々なことを吸収して、自分の勉強していることに活かしてみてください! -
僕が今回行ったプロジェクトはテキスタイルではないため、そちらに関してはあまり伝えることはできないかもしれませんが、僕と同じように伝統産業を用いたコミュニティや地域振興について興味がある方は、積極的に地域住民の方や伝統産業を営んでいる方と話すことをお勧めします。
伝統産業と言ってもその職についている人とついていない人だけでなく、伝統産業の職人の方の中でも考え方や捉え方が異なるということを感じました。
例えば、伝統産業は昔から伝わった作り方、製品をそのまま受け継ぐことを指すと考えている人もいれば、昔から伝わった技術を応用して新たなものや現代の需要に合せたものを作ることも伝統産業と言えると考える人もいるといったように様々でした。
そのため、色々な方に自分が疑問に感じていたり、知りたいと思うことを同じように質問してみると面白いのではないかと思います。
伝統産業は時代によって需要が変わってきているものなので、様々な年代の方に聞いてみることで年代に応じた考え方の特徴なども見えてきたりしてよいと思います。
また、こういったインターンは受け入れてくださる先方の方をはじめ、実施するために金銭面等で支援してくださった方やインターン期間中に協力してくださる方がいるため、応募する方が少しでも充実したプログラムになると良いなと思っています。