HOLA! KIMONO PROJECT
[vc_row css_animation=”” row_type=”row” use_row_as_full_screen_section=”no” type=”full_width” angled_section=”no” text_align=”left” background_image_as_pattern=”without_pattern”][vc_column width=”1/6″][/vc_column][vc_column width=”2/3″][image_with_text_over icon_size=”fa-lg” image=”474″ title=”HOLA! KIMONO PROJECT” title_size=”24″ image_shader_hover_color=”rgba(0,0,0,0.01)”][/image_with_text_over][vc_empty_space height=”60″][vc_column_text]与謝野アテンド第二弾は、アーティストCecilia Corzo (セシリア コルゾ)さんをお迎えして。
建築家・現代美術アーティストCeciliaとは4年来の付き合い。
京都を拠点に活動し、日本文化に親しみ(日本人よりも勤勉に!)、
茶の湯の稽古に励み(自宅でもLAでもお茶を点てて!)、
和菓子をテーマにした展覧会をひらくなど、「日本の美」への造詣が深い。
そんなCeciliaの次のプロジェクトが
「Mexico Design week 2018 」「World Design Capital Mexico City」 での
「“la la la casa de te” AAA.DE.G.B」だ。(この長いタイトルに込められたエピソードはまた後日!)
会場に茶室を設え、現代の作家に特注した茶器と着物でおもてなしをする。
もとより長身のCeciliaが着られる着物は広幅のお誂えしかない。
与謝野の白生地生産の話をしていたことがきっかけとなり、Cecilia自身の構想とも相まって
「与謝野で白生地からオリジナルの着物を仕立てる」
プロジェクトが生まれた。
生地をデザインする、織物をゼロから立ち上げる。
それは私が習得しようとしていることであり、日々その奥深さにドキドキしていること。
兎にも角にも機場を見て、現場の人に教えてもらおう!と
いうことで一泊二日の着物ツアーを決行。
まず訪れたのは「与謝野町立織物技能訓練センター」。
シャトル織機や手機を見て動かして、まずはマシンの構造を理解!
(しきれなくて詰め込み)
指導員尾関さんが試験反を広げて
「織物の基本構造とは」
「柄と地紋とは」
「一般的な無地とは」
「シャトル織機でできることとは」
Ceciliaはスケッチブックをひろげて
「KIMONOコンセプト」
「宇宙とお茶会の関係」
「ここはゆずれないとこ」
と、双方ずっとしゃべりっぱなし!
日本語でも説明するのがむつかしい用語の連続の翻訳に私もぜいぜい。
(だから写真が全然撮れていない)
終盤戦になってくると日本語と英語でも意思疎通がとれてくる、翻訳あるある。
(Ceciliaが日本語の聞き取りができることが大きいけれども)
1ラウンド2時間の真剣勝負を終えて、両者思いっきり意見交換!
彼女の熱心さに、尾関さんはこのプロジェクトの後押しを買って出てくれた。
続いて訪れたのは「丹後織物工業組合 中央加工場」。
ここでは「精練」を経てやわらかな正絹に変身する過程を見学。
わたしがザックリ翻訳で「精練」を「steam」と言っていたばかりに、
「機械から湯気がたっている箇所が精練なの?」とややこしい話しに。
湯洗い、洗剤洗い、蒸気、すすぎ、乾燥、シワとり、幅出し、そしてシワ取り、検品、、、これら全てで「精練」
なんだよと、またもザックリ加減な英語で説明(必死のパッチで)。
「精練の最後に晒しをするのはなぜ?」
「検品の人が黒いユニフォームを着るのはなぜ?」
ハッとする質問が出てきて、やっぱり人によって着眼点が違って面白い。
ちなみに上記の答えは
「色素の成分にもわずかながらセリシンが含まれるのと、色染めのために白くする」
「光の乱反射を防ぐため」だそう。
蒸気につつまれた工場は繭のタンパク質「セリシン」を溶かしているため動物の匂いが満ちている。
わたしの地元川西市にあった皮革工場の匂いと一緒だ。
本当にたくさんの工程を経てテキスタイルが完成することを理解!
(しきれなくて詰め込み)
すでに頭はパツパツの飽和状態。
ランチは大宮にある「純手打ちうどん匠」にて、
へたり込むようにお座敷席に座って。
前夜の日本酒の名残を消すためにおろしうどんを注文。
天かすに青のりが入っていておいしい。うどんも出汁も◎
午後イチに向かったのは「柴田織物」さん。
たくさんの工程を見て少し不安になっていたCeciliaの不安を吹き飛ばす言葉
「まず最初に、できます」
柴田さん男前すぎる。
でも、この一言を前提に話さねば面白いものは生まれない。
私自身も発したい言葉。
地方で物事を進めようとする時、この言葉がもどかしいくらい出てこないことがある。
本音と建前と、ネガティブな言い回しをする風習と癖と。
そんなしょうもないことに消費するエネルギーも時間も、私たちにはない。
そしてここから、本日最大の情報ラッシュ!
洪水の如く、縫い取り縮緬、絵緯と地緯、地紋と柄、杼は何丁で右向き左向きに先染め後染め、、、
1日に触れる情報の許容量なんてとっくに超えてる。
Ceciliaのプランを見て柴田さんのスイッチもオン。
きっと頭の中ですでにデータと図面と杼が動いていたと思う。
3時間もみっちりお話し!
これからプロジェクトの進捗は未知数だけど、
柴田さん、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
(いっつもお世話になっている、丹後のアツい兄さん)
回線ショートなCeciliaにPower Nap(お昼寝)をとってもらい向かったのは「魚菜料理 縄屋」。
コース料理で、毎回3皿は「!」がでる、、、今回も至福口福。
つい去年の秋までは来たことがなく、高岡さんに
「なんのために与謝野に移住したの?」
と突っ込まれた。今月は2回も通ってしまいました。
丹後人認定してもらえますか?
外せない丹後の隠れ家Barにもご案内。
翌日は呉服屋の「山本商店」さんで着物について学習!
これは私も全く知らないことだらけ、、、
見ごろ、襟、おくみ?
それぞれ狙った位置に柄を織るには??
全長どれだけあればいい??
反物から着物になるってどういう縫製??
一口に「無地」や「柄」と言えど、私やCecilliaの感覚と呉服屋さんの認識はなかなか一致しなくて。
みっちり教えを請いました。
ありがとうございます!
それにしても、紋帳は至高のグラフィックデザイン。
文字、記号、道具にお野菜が研ぎ澄まされた形になって、完成されている。
さて、Ceciliaの紋は、、、?
充実の合宿2日間を終えて、現在はサンプル製作へ。
続報をお楽しみに!
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